2021年2月1日ミャンマーの国軍がクーデターを起こした。
私はミャンマーが好きで、何度も訪れている。
最初に訪問したのは確か、2016年だったと思う。
最初に訪れたマンダレーで、人々にアウンサンスーチーはどう思うか?と問うてみた。
その当時はまだ、現地の人は周りを気にしながら、スーチーさんのほうが好きだと言っていた。
声を潜めると言うことは当時、まだおおっぴらに言うのは、はばかれる状況にあったのだと思う。
そこから、毎年、ミャンマーに行っていた。
最後に行った2020年は、誰しも声を潜めることなく、スーチーさんが好きだと言うことに驚かされた。
その時、私は確実に民主化が根付いてきたのだと確信した。
しかしだ。2021年になり、なんと軍がクーデタを起こした。
理由は選挙に不正があったと訴えたのだ。
日本に住んでいる私からしたら、とんでもなく強引だ。
選挙に不正があったと訴えるのなら、再選挙をすればいい。
再選挙をしてもNLDの圧勝は変わらないと思うが。
軍はスーチーさんや、幹部達を拘束し、1年間の権力掌握を宣言した。
スーチーさんを拘束した理由も違法な無線機を所持していたと言う理由だ。
まー、これは拘束するための理由に過ぎない。
ここで、解せないのは、何故ここまでして軍が強引に政治を掌握したかだ。
勿論、国民は認めず、デモの嵐だ。
軍は、通信も遮断し強引な手法をとっている。
これでは、ミャンマー国民は納得しないだろう。
私としては、スーチーさんでも、軍でも、国民の為に動くのであれば、それはどっちでもいいと思っている。
しかし、軍のやり方は異常で、到底、民主主義に向かうとは思えない。
そこでだ、何故、軍はこんな無茶な方策をとったのか大きな疑問だ。
彼らにしてみれば、たいして大きなメリットは無いと思っている。
そこまでして、軍は何をしたいのか…。わからない。
しかし、軍ばかりが悪者でもないかもしれない。
スーチーさんはロヒンギャのことで、世界から責められている。
ミャンマー現地に住んでいる人、日本に住んでいるミャンマー人に聞いてみると、ロヒンギャはミャンマー人ではなく、ベンガル人(バングラデシュ人)だと、口をそろえて言う。
彼らは、ミャンマーに不法滞在しているのだと。
だから、迫害を受けても当然との考え方らしい。
そういった、民族間の抗争もあるし、中国からの横槍もあり、ミャンマーは難しい状況なのだと思う。
私は、ミャンマーが好きなので、また行きたいが、こんな状況では、ままならない。
早く、良い状況になって欲しいと切に願う。